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生きる場センターのブログです。


by ikiruba

NPO法人のお金と自律性について

シーズという団体のメールマガジンで松原明さんという方が、NPO法人は行政からの補助金に頼るばかりでなく、市民からの寄付金を増やす努力をしなくては・・・という趣旨のことを書いておられます。(2001年に松原さんを富山にお呼びしてお話を伺ったことがあります。)

そのメールマガジンによると、NPO法人の7割以上が資金問題で十分成長できないでいること。政府や自治体に依存するNPOが増えると政府の下請け機関と化してしまい、自由な発想での市民活動ができなくなること。NPOに寄付することは「主体的に市民活動に参加する」という行為であるとも書いておられます。

アメリカでは100万人、200万人の会員や寄付者がいるNPOがあるそうです。アメリカのように志の同じ仲間がお金を出し合ったり、手を貸しあったりする。あるいは寄付をするといったことよりも、むしろ日本では安上がりの民間サービスの1つとしてNPOを利用される人の方が多いのではないでしょうか。

自分の問題が解決すればOK、それ以上は考えない。NPOにお金を寄付するのはお金の無駄と考える人が多ければ、松原さんのいうように日本のNPOが「支援者・会員などに対して、社会変革の機会を提供する組織」に変わっていくことはむずかしいことのように思います。
(職員 タナカ)
by ikiruba | 2008-03-10 11:37 | 今日のひとこと。 | Comments(0)